CCNA(200-301)スイッチング③

  • 2021年7月16日
  • 2021年8月9日
  • IT

スイッチング

EtherChannel

EtherChannel

EtherChannel
・複数の物理インターフェースを一つの論理インターフェースとして利用する技術
・2つのスイッチ間の帯域幅を増強できる
・2つのスイッチ間のケーブルを冗長化できる
・ロードバランシングに対応している

EtherChannelの設定
・(config-if)#channel-group {チャネルグループ番号} mode on
 無条件にEtherChannelを形成する為、プロトコルによるネゴシエーションを行わない
・(config-if)#channel-group {チャネルグループ番号} mode passive
 相手からのLACPネゴシエーションを受信し、EtherChannelを形成する
・(config-if)#channel-group {チャネルグループ番号} mode active
 相手にLACPネゴシエーションを送信して、EtherChannelを形成する
・(config-if)#channel-group {チャネルグループ番号} mode auto
 相手からのPAgPネゴシエーションを受信し、EtherChannelを形成する
・(config-if)#channel-group {チャネルグループ番号} mode desirable
 相手にPAgPネゴシエーションを送信して、EtherChannelを形成する

EtherChannelを形成するモードの組み合わせ
・onとon
・passiveとactive
・activeとactive
・autoとdesirable
・desirableとdesirable

LACPとPAgP
・LACPはIEEE 802.3ad標準のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続で使用できる
・PAgPはCisco独自のEtherChannelネゴシエーションプロトコルで、非Ciscoデバイスとの接続は出来ない

ロードバランシング方式
 EtherChannelはロードバランシング(負荷分散)をサポートしている

レイヤ2のEtherChannel
・対向のスイッチと、アクセスポートモードまたはトランクポートモードで一致させる必要がある
・「channel-group」コマンドを使用する

レイヤ3のEtherChannel
・ポートチャネルごとに1つのIPアドレスを割り当てる
・「no switchport」コマンドを使用する

EtherChannelでポートをバンドルする際にデバイス内、および対向のデバイスと共通にする設定
・イーサーネットメディアタイプ
・速度とデュプレックス
・スイッチポートの種類(アクセスポート/トランクポート/レイヤ3ポート)
・割り当てるVLAN(アクセスポートの場合)
・ネイティブVLANと搬送するVLANの範囲(トランクポートの場合)
・トランキングモード(トランクポートの場合)
 EtherChannelを形成した後にポートで上記の設定を変更すると、そのポートはバンドルから外れる

EtherChannelの確認
・show etherchannel
 LACPを使用しているかどうか
 PAgPを使用しているかどうか
 参加しているポートの数を表示
・show etherchannel summary
 LACPを使用しているかどうか
 PAgPを使用しているかどうか
 参加しているポートの数を表示
・show interfaces port-channel
 イーサチャネル用の論理インターフェースの帯域幅を表示
・show etherchannel port
 チャネルグループごとに各ポートの情報を表示
・show lacp neighbor
 LACPネイバーの情報を表示
・show pagp neighbor
 PAgPネイバーの情報を表示
・show lacp counters
 送受信しているLACPパケットの数とエラーとなったパケットの数を表示
・show pagp counters
 送受信しているPAgPパケットの数とエラーとなったパケットの数を表示


LLDPとCDP

LLDP(Link Layer Discovery Protocol)

LLDPの主な特徴
・隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する「IEEE802.1ab標準のプロトコル」
・LLDPを使うことで、隣接デバイスの情報を確認できる(Cisco以外のデバイスの情報も確認できる)
・マルチベンダ対応である
・動作レイヤ:レイヤ2
・マルチキャストMACアドレス:0180.c200.000e
・送信間隔:30秒
・ホールドタイマー:120秒

LLDPの主な伝達情報
 ホスト名、接続ポート、IPアドレス、機器の種類(スイッチ、ルータなど)、トポロジチェンジ(デバイスが追加されたこと削除されたことを通知)

LLDPで確認できる情報
・Port id(隣接デバイスのインターフェース)
・System Name(隣接デバイスのホスト名)
・System Description(隣接デバイスのOS情報)
・Time remaining(LLDPの情報を保持する残り秒数)
・System Capabilities(隣接デバイスのデバイスタイプ)
・Management Addresses(隣接デバイスの管理アドレス)

LLDPの主な設定コマンド
・(config)#lldp timer {秒}
 LLDPパケット送信間隔の変更
・(config)#lldp holdtime {秒}
 LLDPで得た情報の保持期間の変更
・(config)#[no] lldp run
 LLDPを有効/無効にする
・(config-if)#[no] lldp transmit
 特定のインターフェースでLLDPの送信を有効/無効にする
・(config-if)#[no] lldp receive
 特定のインターフェースでLLDPの受信を有効/無効にする
・(config)#lldp reinit {秒}
 LLDPの初期化の遅延時間の変更
・(config)#[no] lldp tlv-select {TLV}
 LLDPで送受信するTLVの変更

LLDPの確認コマンド
・#show lldp
 LLDPの情報
・#show lldp interface [インターフェース]
 LLDPの情報(インターフェースごとに表示)
・#show lldp neighbors
 LLDPで取得した隣接機器の簡易情報
・#show lldp neighbors detail
 LLDPで取得した隣接機器の詳細情報
・#show lldp entry {ホスト名}
 LLDPで取得した隣接機器の詳細情報(特定の機器のみ表示)
・#show lldp traffic
 送受信したLLDPパケットの情報


CDP(Cisco Discovery Protocol)

CDPの主な特徴
・隣接デバイスに自身の情報を載せたフレームを送信する「Cisco独自のプロトコル」
・CDPを使うことで、隣接しているCiscoデバイスの情報を確認できる
・データリンク層プロトコル
・動作レイヤ:レイヤ2
・マルチキャストMACアドレス:0100.0CCC.CCCC
・送信間隔:60秒
・ホールドタイマー:180秒

CDPの主な伝達情報
 ホスト名、接続ポート、IPアドレス、機器の種類(スイッチ、ルータなど)

CDPの設定について
・デバイス全体でCDPが有効になっていないと特定のインターフェースでCDPを無効にできない
・デバイス全体でCDPを無効にするには、グローバルコンフィグレーションで設定する
・特定のインターフェースでCDPを無効にするには、インターフェースコンフィグレーションモードで設定する

CDPの主な設定コマンド
・(config)#cdp timer {秒}
 CDPパケット送信間隔の変更
・(config)#cdp holdtime {秒}
 CDPで得た情報の保持期間の変更
・(config)#[no] cdp run
 CDPを有効/無効にする
・(config-if)#[no] cdp enable
 特定のインターフェースでCDPを有効/無効にする

CDPの確認コマンド
・#show cdp
 CDPの情報
・#show cdp interface [インターフェース]
 CDPの情報(インターフェースごとに表示)
・#show cdp neighbors
 CDPで取得した隣接機器の簡易情報
・#show cdp neighbors detail
 CDPで取得した隣接機器の詳細情報
・#show cdp entry {ホスト名}
 CDPで取得した隣接機器の詳細情報(特定の機器のみ表示)
・#show cdp traffic
 送受信したCDPパケットの情報