主題2.08:ドメインネームサーバー

  • 2023年3月20日
  • IT

2.08.1 BINDの設定と管理

/etc/named.conf

主な設定項目(ステートメント)

options ステートメントで設定する主なオプション

rndcコマンド

書式

rndc [オプション] サブコマンド

サブコマンド

DNSのソフトウェア

BIND

・多くのディストリビューションで標準的に使用されます。
・フルリゾルバ(キャッシュサーバ)と権威サーバの両方の機能を持っています。

dnsmasq

・DNSのキャッシュサーバやDHCPサーバなどの機能を持つソフトウェアです。
・BINDに比べて軽量で設定も容易ですので、簡易的なDNSキャッシュサーバとして利用できます。

NSD(Name Server Daemon)

・NLnet Labsという組織によって開発・保守が行われている権威サーバです。
・他のDNSサーバに問い合わせを行うフルリゾルバの機能はありません。
・BINDに比べてパフォーマンスが良く設定も容易です。

Unbound

・NSDと同じくNLnet Labsによって開発・保守が行われているフルリゾルバです。
・BINDと同様にDNSSEC(※)をサポートしています。
 ※公開鍵暗号方式を用いた電子署名により、正当なDNSサーバからのゾーン情報である事を認証し、またゾーン情報が改竄されていないことを保証する技術

PowerDNS

・RDB(リレーショナルデータベース)などをバックエンドデータベースとして使用できるDNSサーバです。
・RDBの他にLDAPやBINDのゾーンファイル(ドメインの詳細情報が記載されたファイル)をバックエンドに使用できます。
・PowerDNSは権威サーバとフルリゾルバの機能を異なるプロセスで処理します。

2.08.2 ゾーン情報の管理

ゾーンファイル

主なディレクティブ

リソースレコードに使用する主なリソースタイプ

2.08.3 セキュアなDNSサーバーの実現

chroot

コマンド例

named -t /chroot -u uhoge -g ghoge

namedのオプション

DNSSECとTSIG

dnssec-keygenコマンドの書式

dnssec-keygen [オプション] 鍵の名前(※DNSSECの場合はZone名)

主なオプション

DANE(DNS-based Authentication of Named Entities)

DANEとは

・DNSSECの技術を応用して認証にDNSを使う仕組み
・X509の証明書とDNSの紐づけで認証を行う仕組み
・デジタル署名されたレコードをTLSAレコードという